企業の採用活動において、よく聞かれる言葉があります。
「なるべくお金をかけずに、いい人を採用したい」
「忙しいので、採用には手間をかけられない」
残念ながら、これでは採用はうまくいきません。
採用とは本質的に「コストがかかる活動」です。そしてその“コスト”とは、お金をかけるのか、労力(時間)をかけるのか、もしくは両方をかけること指します。
「お金で採る」方法とは
求人広告やスカウトサービスを活用し、多くの人にリーチし、応募を集めることができます。
これは採用費用をかけて採る方法です。求人媒体、運用型広告、採用代行、紹介会社・・・全て、費用をかけることで人材確保の確率を高める手段です。
今は「売り手市場」であることは明確です。知名度がない中で中小企業が埋もれずに勝つためには、求人原稿の工夫だけでは限界があります。露出を高めるためには、やはり広告費をかける必要があります。
「労力で採る」方法とは
一方で、採用に予算がかけられない場合は、労力をかけるしかありません。
たとえば、以下のような事が挙げられます。
・学校や専門学校への訪問(就職担当や就職課)
・ハローワークや地元媒体への直接の連絡(連絡を頻繁にすることで力を入れてくれる可能性があります)
・インターンシップや企業説明会の企画・運営(応募窓口を広げます)
・SNSや自社ブログでの情報発信(認知を進めていきます)
・OB・OG訪問
これらはいずれも「足で稼ぐ」スタイルの採用です。時間も手間もかかりますが、コストを抑えながら求職者とつながる有効な手段でもあります。
どちらも使わない「ラクな採用」は存在しない
「お金も労力もかけないで、良い人材を採る」という方法は存在しません。
あるとすれば、それは「運頼り」で、再現性も戦略性もありません。
採用には、必ずどこかで時間かお金の投資が求められます。
「採用できない理由」は、実はシンプル
よく「応募が来ない」「採れない」「内定辞退された」といった声を聞きますが、その多くは“時間の投資不足”に原因があります。
・採用戦略が整理されていない
・媒体の活用法がわからない
・学校や地域とのつながりがない
・自社の魅力をうまく伝えられていない
・応募者対応のスピードが遅い
これらは、お金か労力をかければ改善できることばかりです。逆に言えば、何も動かなければ改善は望めません。
採用戦略を“仕組み”にするために
弊社SecondEffortでは、企業様の採用課題に寄り添い、
・採用戦略の設計・媒体選定と原稿作成・学校との連携支援・面接対応代行・入社後の定着サポート
といった「採用の仕組み化」をお手伝いしています。
限られたリソースの中で、どこにお金をかけるべきか、どこを自社で頑張るべきかを一緒に整理することで、ムダのない採用体制を構築することが可能です。
最後に
採用は、短期的にはコストに見えるかもしれませんが、良い人材を採用できれば、組織の将来を大きく変える「投資」になります。
お金も労力もかける余裕がない、そう思っている企業こそ、一度立ち止まって採用のあり方を考えましょう。
そして、「どう進めるべきか」迷ったときは、ぜひ私たちにご相談ください。