~新入社員研修を見直すだけで、定着率は変えられます~
新入社員たちが会社に慣れ始める6月。この時期になると、聞こえてくるのが「早期離職」の声です。
「辞めたい」「思っていたのと違う」「成長実感がない」——こうした声は入社直後からの積み重ねの中で芽生え、やがて行動に表れます。(突然出てくるものではないのです。)
実は、新入社員の離職理由の多くは仕事内容ではなく、人間関係や成長機会の不足などが大半を占めます。
そしてそれらの芽を摘む最大の手段が、入社直後の「研修」の可能性が高いです。
新入社員がすぐに辞めてしまう理由
リクルートワークス研究所の調査によれば、新卒社員の3年以内離職率は平均で約30%。特に中小企業では40%近くに及ぶ業種もあります。しかも、最近では入社1ヶ月以内の退職も珍しくありません。
実際、過去、私の支援先でもそういったこともありました。
主な要因として、以下のようなギャップが指摘されています。
- 入社前に描いていたキャリアイメージとのズレ
- 職場の雰囲気・人間関係が思っていたよりも冷たい
- 社会人としての立ち居振る舞いが分からず、自信を喪失
- 教育やサポートの少なさから「このまま放置されるのでは」という不安
とどの詰まり、離職は「仕事そのもの」ではなく、最初のつまずきや孤立から考え始める人が多いのです。
新入社員研修は「定着支援プログラム」である
こうした背景を踏まえ、私たち株式会社SecondEffortでは、新入社員研修を「社会人としての土台づくり」かつ「離職リスクの予防接種」と考えています。
単なるマナー研修や社内ルールの説明で終わるのではなく、以下の3つの要素を重視した構成にしています。
意識の切り替え
「学生から社会人へ」のマインドセットを徹底します。。
ルール・責任・報連相の本質などを、厳しめの演習も交えて実感してもらいます。
対人関係力の強化
名刺交換だけでなく、先輩社員・上司との関係づくりのコツ、叱られた時や褒められたときの受け止め方、立場の違いによる考え方などもケーススタディを用いたワークで学んでいただきます。
自己理解と不安の言語化
考える時間を十分に取り、「自分はどうなりたいか」「どんな壁に不安を感じているか」を言語化し、職場での定着を促進します。
こうした設計を施した研修を入社1~2週目にしっかり実施しておくことで、新人たちは「自分が歓迎されている」「育ててもらえる場所なんだ」と安心し、逃げずに向き合おうとするようになります。
実際の企業導入事例
弊社では、これまでアパレル・製造・土木・福祉業界含むさまざまな現場に対応してきました。
研修を受けた新入社員の声には——
- 「叱られても逃げずに受け止められるようになった」
- 「同期と励まし合える環境が心強い」
- 「最初の研修で“甘くない”と分かったからこそ、腹が据わった」
前向きな感想をいただいております。
これは、離職予防という意味では何よりの成果です。
辞めさせないために
そもそも新入社員はモチベーションも高いはずです。
その入社後すぐのマインド形成期こそが、会社にとって最大の介入チャンスなはずなのです。。
今の課題や新入社員の様子に不安や不満があればいつでもご相談ください。